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結婚への問題点
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職業は探偵さん。
そんなの、許す親は少ないですよね。
わたしの両親も、そうでした。
彼と結婚するとは言わず、お付き合いしています、ということで家に連れて行ったのですが、晩ご飯のとき、父親がビールを注ぎながら彼に仕事のことを尋ねたのでした。
気を使ったかれが、
「自営業です。」
と、答えたのですが、何の仕事か、さらに聞いてきたのです。
わたしと彼は目を合わせましたが、お互い、仕方がないかという雰囲気だったので、彼は調査会社です、と、そのまま答えたのでした。
一瞬、固まる両親。
実は、調査会社と聞いて、本心から何かわからないようでした。
彼の仕事を知ったその日。
両親は、結婚することになったらどうしよう、と心配そうでした。
もう、決めた、とはとても言えませんでした。
何回か家に来て、一緒に晩ご飯を食べているうちに、そんな不安もなくなってきたみたいで、なんとか職業という問題は乗り越えられたのです。
でも。
今度はわたしの方に問題というか、不安が大きくなってきたんですよね。
だって、探偵さんという職業。
女の人からや、若い人からの依頼も、少なくはないんです。
中には、とても美人な人も・・・。
そんな人からの相談。
内容によっては、何時間かお話しを聞くことも。
そう言えば、前に聞いたことがある・・・。
依頼者っていうのは、心が弱っているから、身近に頼りになる人がいると、思わず惹かれてしまうこともあるのだとか。
中には、そんな人をくどいちゃうような人もたまにいるらしい、とか。
そうやって疑うのも嫌なのですが、不安がなくなるわけでもない。
かなり、苦しみましたねー。
わたしだって、もともとは依頼者だったんだし。
調査の日は、予定よりかなり時間が過ぎてしまうこともあるし、夜中の調査もある。
依頼者からの連絡で、突然出かけてしまうことも。
心配で連絡したくても、調査中は連絡しないという約束も、いまだに変わらない。
これって、実は、浮気するための言い訳なのでは?なんてことまで考えてしまったり。
だめですねー。
一度悩み始めると、どつぼにはまってしまったのです。
嫉妬っていうのはどうしようもないものだし、信じる気持ちが大切だと、自分に言い聞かせましたが、結婚してしまった今も、不安や嫉妬には悩まされています。
まぁ、心配もしなくなるくらい太ってしまったり、魅力がなくなるよりは、心配できるくらいのわたしは幸せかもしれませんね。
悔しいから、わたしも心配してもらえるよう、自分を磨いておかなきゃいけないなー。 |
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